2020/12/07 13:54



仕事柄ティン・ホイッスルをキー違いでたくさん持ち歩くことが時々あります。
ローホイッスルとも呼ばれる低いものになるとそれなりの大きさで、それが10本を超えてくると大変な量になってきます。
これまでは某有名メーカーがつくったマルチケースを使ってきましたが、機能、デザイン等あちこちに不満がある上、耐久性にも問題があって、最近ついに壊れて使用できなくなってしまいました。
たくさんの笛の持ち運びに苦労している人はこれまで自分以外にもたくさん見てきましたが、釣竿ケースに入れたり図面ケースに入れたりと、何か他の入れ物で代用する方も多いようです。
そういう訳で、他の人も欲しいかもしれない、何より自分自身が欲しいホイッスルマルチケースをつくることにしました。
そして、数ヶ月間に渡り試作品をいくつもつくってデザインと素材に検討を重ねて遂に完成しました。
新しいケースの、新たな相棒の誕生です。



3つのこだわり

<1. 素材のこだわり>

メインはソファに使われるような高級合成皮革を使っています。
本革と見紛うくらいの質感の良い素材で、雨に濡れても本革のように極端に劣化することもありません(防水ではありませんので中身のことを考えると濡れないに越したことはありません)。
フルートのロールケースで自分自身10年以上使っていますが、耐久性は実証済みです。
裏地は高級感のあるビロード素材を贅沢に使い、楽器を保護します。
ファスナーは高品質なYKKファスナー。
金具は質感が良く、経年変化も楽しめる真鍮製。
ストラップはシートベルトにも使われている柔らかくてしなやか、かつ耐久性の高いものを使っています。



<2. デザインのこだわり 〜使いやすさとテイストの追求〜>

これまでのこの手のケースはお世辞にもデザイン性に優れているとは言い難いものばかりでした。
このケースは細部までテイストを統一して、特にアイリッシュ系音楽の世界観との親和性を重視しています。
また、ホイッスルの頭が程よく見えて視認しやすく取り出しやすいポケットの高さや形、肩に下げた時に体にフィットしやすい位置、ファスナーの開け閉めのしやすい構造など、試作を重ねて細かい調整を行なっています。
ティン・ホイッスルはMichael BurkeのLow C管までが入る長さで、キーレスのD管のアイリッシュ・フルートもそのままばらさずに入るものが多いかと思います(キー付きフルートでも入りますが、楽器保護の観点から推奨はしません)。
下の写真にあるように篠笛ケースとしてもお使い頂けます。
その他アイディア次第で色々なケースとして活用可能です。

 


 
 
 

<3. Maid in Japan 高い縫製技術>

10年以上に渡ってフルート、アコーディオン、コンサティーナケースをつくってきた日本人の職人さんの縫製技術の高さは伊達ではありません。
その技術を余すことなく駆使してつくられたこのマルチケースも、手に取って頂ければそのクオリティの高さを感じて頂けると思います。



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仕様

サイズ
<外寸>
710×190×60(mm)

<内寸>
67×18(mm)

<ポケット幅>
上段 60(mm)
下段 90(mm)

※受注生産になります。
受注から制作に1ヶ月程かかります。
オーダーが混み合っている場合にはさらに待ち時間が長くなりますので予めご了承下さい。

※楽器は商品には含まれません。